知識資本主義 2018 3 31

 私は、2005年に「知識資本主義」ということを書きました。
昔の資本主義は、現金、土地、労働力が資本になっていましたが、
新しい資本主義は、知識そのものが資本となっていくと書きました。
 2005年当時では、
「知識そのものを資本とする企業」といっても、
そのイメージが湧きませんでしたが、
今では、数多くの企業を連想できるようになりました。
 にもかかわらず、今でも、日本の教育システムは、
まるで「日本がこれから工業国になるための労働者育成」のようなものでしょう。
 だからこそ、日本では、「起業」や「創業」が少ないのです。
アメリカでは、10年間で、株式市場において、
時価総額上位10社は、すっかり入れ替わってしまいましたが、
日本の場合は、時価総額上位10社は、
10年前も20年前も変わらないと言えるでしょう。
 これは、「安定した社会」と言えるでしょうが、
世界の変化から取り越されて、
日本全体が「ガラパゴス諸島」になってしまったとも言えるでしょう。
 今年になってから、世界情勢は大きく動いていますが、
日本の国会は、相変わらず「モリカケ問題」で夢中になっていて、
相変わらず「島国根性」丸出しというか、
「ガラパゴス諸島化」に拍車がかかっています。
 政局だけあって政策がない国会。
もちろん、最近の行政は、複雑化・高度化してしまいましたので、
国会議員の理解の範囲を超えてしまいました。
 だからこそ、国会議員は、政策を捨てて、
政局に夢中となるのでしょうが、
それでは、国民から「国会議員は不要だ」と言われてしまいます。
 今から10年以上前だったと思いますが、
野党からは、「批判だけの政党は、ダメだ。
対案や政策を作れる政党を目指す」という主張がありました。
政党というものは、「退化」もするということでしょうか。

知識資本主義 knowledge capitalism 2005 5 7

 今までの資本主義は、
貨幣や土地、労働力が、資本となってきました。
 しかし、これからの資本主義は、
つまり、新しい資本主義は、「知識」が資本となるでしょう。

書名 知識資本主義(ビジネス、就労、学習の意味が根本から変わる)
著者 アラン・バートン=ジョーンズ
出版社 日本経済新聞社(2001年4月2日出版)
KNOWLEDGE CAPITALISM by Alan Burton-Jones

 「知識資本主義」という本は、
最近、ダイヤモンド社から、レスター・C・サロー氏の本が出版されていますが、
私は、アラン・バートン=ジョーンズ氏の本の方が、強い印象が残りました。
 この本の紹介文が、その内容を的確に表現していますので、引用します。
「貨幣や土地、労働に代わる最も重要な資本として、『知識』が急浮上している。」
「本書は、労働の供給よりも、知識の供給が重視されるようになることや、
社内外の知識を最大限に生かし統合させるうえで、
企業の所有や経営が変わらざるを得ないこと、
知識を手段とする個人にとって『学習』の意味が変わること、
新しい資本家の登場について説く。」






















































































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